不敬を許すこと勿れ。皇室に對する謹愼たる心ばえを、ゆめ忘るゝ可からず。

2016年5月10日

不敬を許すこと勿れ。皇室に對する謹愼たる心ばえを、ゆめ忘るゝ可からず。

北畠親房公の『神皇正統記』に曰く、「毫釐も君を忽せにする心を兆す者は、必ず亂臣となる」と。

奢るもの久しからずとは、奢れる者、如何で知るべき。長年、皇室にいはれなき誹謗中傷をなし、不敬を重ねて來た『WiLL』編集部、ならびに西尾・加地兩氏に對して、皇恩幾千年なるを仰ぎ、尊皇を高く掲げる者、焉んぞ黙認座視し得るものぞ。皇室の尊嚴護持は、日本人として當然當爲の責務と謂ひつべし矣。

 

松田晃平氏は、時局對策協議會の理事、即ち我等が同志にして、この度びの直接行動は、國體觀念の動搖、極に達した、現代保守派論壇に斧鉞を振るつたものと、我等は固く信じてをります。西尾・加地は、あへて流言蜚語を繰返す確信犯、はた確信犯に非ずんば、輕薄きはまりなき痴呆者、そして編集部は、記事の正否も判らず、世間をして混迷に陷れる賣文の徒であります。まことに不敬至極、上、官憲、これを斷罪することが出來ないとすれば、下、草莽、これを討たないわけには參りません。此度び松田氏の行動は、至誠至純、已むに已まれざる戀闕の至情による發露と、一同、これを疑ふものではありません。

 

松田晃平氏は、辯護士を通じて曰く、「麹町警察は、畏れ多くも 皇城の御濠端にある故、激勵街宣は、遠慮願ふ。街宣車の音量にて、宸襟を煩はし奉るは、眞に畏れ多い。その代はり、『WiLL』を徹底的に糾彈してほしい」と。彼の敬肅謹愼の状は、不敬常習犯どもの肝膽を寒からしむるものとなりませう。

 

殊に要求三ケ條

一、對談記事の謝罪と撤囘。編集長・西尾・加地の引退。

一、五大新聞への謝罪廣告の掲載。

一、WiLLの廢刊。

これは、今後の、我等直接の行動目標であります。

 

我が先輩であり名譽會員でもある平澤次郎・元言論同志會代表は、「憂國の至情は、日本人の深部に沈殿し、國體の尊嚴を侮る輩に向けて、刃を研いでゐる。右翼のテロは、民族の怒りと共に爆發する」と、いみじくも申しましたが、さもあらん。我々は、皇室の尊嚴を犯す者を、今後とも、決して許しません。願はくば、マスコミ第四權力の膺懲、燎原の火の如く燃えひろがりて、昭和の御代、請願してなし得なかつた、皇室の尊嚴護持の立法を、有志と共に、力強く訴へ續けたいと存じます。

 

大日本愛國團體連合 時局對策協議會 一同、敬みて白す。   平成第二十八歳五月十日

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